悲恋 -タイムリミット-
仁「ついたぞ。」
その声とともに、外に目をやる。
なにここ…?
そこは、すごくでかい倉庫みたいなものだった。
いや、倉庫にしてはキレイすぎかもしれない。
仁「降りろ。」
私は運転手さんに一応、ありがとうございましたとお礼をいった。
男の後ろを歩く。
聞こえるいろんな男の人の声。
私…"また"売られるの?
仁「おい、陽鞠が思っているようなことはしねぇ。」
私の気持ちを悟ったのか、そういってきた男。
じゃあ、どうして私をここに連れてきたんだろう。
疑問はますます増えるばかりだった。