Love is up to me!【完】
「……めい子は何に関してもいっつも自信なさげだけどさ、佐久路だってあんたのことに関しては、自信なんかないんだよ」
「……」
「めい子の気持ちを確信できてなかったのは佐久路も同じってこと。余裕ないの、あいつ」
「……」
「そろそろ勇気出さなきゃだめなんじゃないの?」
……私、サクロに1度も好きなんて言ったことなかった。
だって言ったら、全部の気持ちがばれちゃう気がして。
言わなくたって、勘の良いサクロにはとっくのとうに見透かされてると思ってた。
――だけどそうじゃないの?
本当の本当に、私と同じ? 自信なんてない?
七海ちゃんの言ったことが、どこまで事実なのかなんてわかんない。
だけど、今すぐ言わなきゃいけないことがある気がした。言いたいことが、たくさんある。
と、とりあえず、掃除を素早く終わらせて、それから、……えっと、多分今日はサクロの部活がない日だから、……静ちゃんと図書室にいる……。
二人が出てくるのは大体5時頃、でしょ……? もしかしたらサクロたちは寄り道して、それから静ちゃんを送って帰って……。
つけ回すのは、……よくないから、サクロの家の前で待ってたらどうかな。
あ、でも先に、お話がありますって、今のうちにラインをしといた方が良いんだろうか。