陽だまりをくれたきみが好き。


「えっ、ラインしたことないの!?なんで!?」


「……そんなに驚くことですか?」


「そんなに驚くことです」



放課後になって笠原さんがラインというアプリで番号から登録しようとしたら私がいなかったらしく……。


ラインって、名前は聞いたことあるけど、私には必要ないなと思ってダウンロードなんてしたことなかった。



「今すぐダウンロードしてよ」


「…は、はい……」



腕を組んで笠原さんが見てる中で、私はラインをダウンロードした。


……なんか今日おかしいよ。


私、なんか普通の女子高生みたいになっていってる……。


おかしい。やだ。変わるの、怖い。


……すごく怖い。



「よし、なら、行こう」


「……っ……」



私の手を取って、ご機嫌に歩いていく笠原さんに複雑な心境。


強引な笠原さんのペースになってる。


……い、いいのかな。


どうしたらいいのか、わかんない。


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