陽だまりをくれたきみが好き。



「おじゃまします」



玄関から一歩中に入る。

高級感溢れる室内は、玲香ちゃんの家とはまた違ったペースト。


玲香ちゃんの家がシックなら、内田くんの家はモノトーンの家具が多くて、照明やらなにやらすべてがカッコいい。



「適当に座ってて」



広いリビングに案内されて、ガラス張りのテーブルと黒い皮のソファの間に戸惑いながら座り込む。


シーンとした室内だからかな……。

緊張して来た……。


時計の針の音がやけに大きく聞こえる。



ーードサッ!



「……!?」



突然頭に降って来た柔らかいタオルの感触。


どかして振り向くと「拭いてろ」って内田くんが……って、え?



「きゃあーー!!ちょ、ちょ……っ。ふ、服ぐらい着てくださいっ!!!」



なんで上半身裸なんですか!?


驚きすぎて涙目になってしまった。


< 147 / 206 >

この作品をシェア

pagetop