陽だまりをくれたきみが好き。
「おじゃまします」
玄関から一歩中に入る。
高級感溢れる室内は、玲香ちゃんの家とはまた違ったペースト。
玲香ちゃんの家がシックなら、内田くんの家はモノトーンの家具が多くて、照明やらなにやらすべてがカッコいい。
「適当に座ってて」
広いリビングに案内されて、ガラス張りのテーブルと黒い皮のソファの間に戸惑いながら座り込む。
シーンとした室内だからかな……。
緊張して来た……。
時計の針の音がやけに大きく聞こえる。
ーードサッ!
「……!?」
突然頭に降って来た柔らかいタオルの感触。
どかして振り向くと「拭いてろ」って内田くんが……って、え?
「きゃあーー!!ちょ、ちょ……っ。ふ、服ぐらい着てくださいっ!!!」
なんで上半身裸なんですか!?
驚きすぎて涙目になってしまった。