陽だまりをくれたきみが好き。


この写真の女の子ってもしかして。


その時。



「……っ……」



パタンと慌てた様子で写真を伏せた内田くんに、気まずい空気が流れる。


内田くん……?



「ご、ごめんなさい。勝手に見て……」


「…………」


「聞いてもいい?この写真に写ってる女の子って、もしかして」


「…………」


「玲香ちゃん、なの……?」



しばらくの沈黙。


そんなわけないって言い聞かせながら、内田くんの言葉を待った。


苦しそうに顔を歪めて、だけど、

確かに深くうなずいた内田くん。


ーー玲香ちゃんが抱えてるものって、いったいなんなの。



「これ、玲香に見えないだろ?」



写真を手に取って私の隣に腰かけた内田くん。


確かに、今の玲香ちゃんとは似ても似つかない容姿。



「……玲香が整形したのは、俺のせいなんだ」



……整形。

生々しい言葉に思わず目を見開く。


そして内田くんはゆっくりと口を開いた。


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