陽だまりをくれたきみが好き。
せっかく二人きりなのに。
毎日毎日。
帰りは亮太の話ばかりされて。
……すっげぇ、ムカついた。
両想いなんだからさっさと告って付き合っちまえよ。
って、思う俺と。
二人の仲をズタズタに引き裂いてやりたいって思う俺と、二人がいて。
なんでこんなにイライラするのかも、当時はわかっていなかったんだけど。
『……どうかな。告白してもいいと思う?』
中2にあがってすぐ。
俺たちはみんなバラバラのクラスになった。
玲香はそれに焦ってようやく告白しようかと思い始めたらしい。
『亮太、私のこと、どう思ってるんだろ』
頬をピンク色に染めて、亮太のことだけを考えているんだと思ったら心の中に黒い感情だけが残った。
ムカつく……このオンナ。
どんだけ亮太しか見てねぇーんだよ。
俺だって、いるのに。
『亮太はモテるからな。お前みたいなブスは眼中にないんじゃねぇーの?』