陽だまりをくれたきみが好き。
しばらくして玲香が読者モデルをしていることを、女子たちのウワサで知った。
亮太は部活にのめり込んで、俺は見るからにグレた。
髪の毛を金髪にして、夜の街を出歩いた。
高校なんて、行く気がなかった。
だけど親父が大学までちゃんと行けってうるさくて仕方なく受験した高校。
亮太と玲香がまさか同じ学校を受験していたなんて、知るよしもなかった。
知ったのは、入学式の日。
クラス表に二人の名前を見つけて、俺はすぐにこの高校を辞めようって思った。
入学式も、クラス表を見た瞬間に家に引き返したから出ていない。