陽だまりをくれたきみが好き。



玲香ちゃんの本音がのぞいた瞬間だった。


……そう。

玲香ちゃんは最初から最後まで、

ただひたすらに

早瀬くんのことが好きだっただけなんだーーーー。



「どうして取るの……」


「玲香ちゃん」


「取らないで……。私から亮太を、取らないで……っ」



泣きじゃくる彼女の濡れた顔をハンカチで拭いてあげる。


すこし落ち着いた玲香ちゃんが口を開く。



「ごめんね。本当はおめでとうってラインしようと思ってたんだよ」


「うん」


「でもどうしても送れなくって。学校に行って会ったらおめでとうって言おうと思った」


「うん」


「でも私が学校を休んでる間に麻衣ちゃん変わっちゃってて。友だちできてるし、楽しそうにみんなと笑いあってるの見たらなんか……お祝い、できなかった」



気づいたらあんなひどいこと言っちゃってた。


そう、玲香ちゃんは続けた。


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