陽だまりをくれたきみが好き。
頭の中でグチャグチャ絡み合う思考にだんだんと気持ちが冷めていく。
『許さない。もうお前なんか知らない』
最後に玲香に言ったことは、無意識だった。
マンションを飛び出して近くの公園に向かった俺はベンチに座って頭を抱えた。
……本当に許せないのは、自分自身の不甲斐なさだ。
玲香にとって俺はその程度だったってことだろ?
安心させてあげられなかった。
守ってあげられてなかった。
心底情けない。
ごめん、玲香……。
好きだったのに、守れなかった。
そしてしばらくして玲香は他の学校へ転校して行った。
あの時から話さなくなった晶はだんだんと不良になって行き、俺はがむしゃらに部活にのめり込んで行った。
そして時間経って高校の入学式で二人の名前を見て俺はビックリした。