陽だまりをくれたきみが好き。
最後は笑顔でありがとうを
玲香ちゃんと私。
お互いに涙を拭い合って教室に戻った。
……正直、教室に戻るのは、すごく怖かった。
『やめてください!!!』
あんなことをみんなの前で言ってしまって。
クラスメイト全員が敵になってしまうんじゃないかって、そう思ったんだ。
「ごめんね、麻衣ちゃん」
「ううん!私は玲香ちゃんがいれば、それでいいよ」
友達は多くなくていいの。
一人、たった一人信じられる人がいれば、きっとそれで寂しくない。
だからきっと大丈夫。
「麻衣ちゃん!笠原さん!」
教室に戻る私たちを出迎えたのは、美由ちゃんと沙都子ちゃんだった。
「心配してたんだよ。大丈夫?」
美由ちゃんが心配そうな顔をして話しかけてくれた。
その後ろで沙都子ちゃんも私たちを気にかけてくれている。
のどがキュッとして、痛くなった。