陽だまりをくれたきみが好き。


内田くんが大好きだから。


ずっとそばに居たいって、そう思うから。


好きだって、この精一杯なキモチを伝えたい。


玲香ちゃんが好きだとか、余計なことは考えない。


私のキモチを聞いて、欲しい。



「……?」



って、あれ?

内田くんはどこに……?


さっきまで自分の席に居たのに、いつの間にいなくなったの!?



「……ねぇ、内田くん知らない?」


「あぁ、晶ならさっきすれ違ったよ。眠いから保健室行って来るって」


「わかった!ありがとう!玲香ちゃん!」


「え、どこに行くの!?」



走り出していた足。


振り向きながら「内田くんのとこ!」と叫ぶと後ろから「がんばれ〜!」って玲香ちゃんの声が聞こえた。


……今、伝えないと。


たぶん私のちっぽけな勇気はしぼんで一生このままな気がする!


< 200 / 206 >

この作品をシェア

pagetop