陽だまりをくれたきみが好き。
内田くんが大好きだから。
ずっとそばに居たいって、そう思うから。
好きだって、この精一杯なキモチを伝えたい。
玲香ちゃんが好きだとか、余計なことは考えない。
私のキモチを聞いて、欲しい。
「……?」
って、あれ?
内田くんはどこに……?
さっきまで自分の席に居たのに、いつの間にいなくなったの!?
「……ねぇ、内田くん知らない?」
「あぁ、晶ならさっきすれ違ったよ。眠いから保健室行って来るって」
「わかった!ありがとう!玲香ちゃん!」
「え、どこに行くの!?」
走り出していた足。
振り向きながら「内田くんのとこ!」と叫ぶと後ろから「がんばれ〜!」って玲香ちゃんの声が聞こえた。
……今、伝えないと。
たぶん私のちっぽけな勇気はしぼんで一生このままな気がする!