陽だまりをくれたきみが好き。
あぁ、もう。
ほんとに……
「大好き!あきらくん!」
「ふは!んま、最初にしては上出来じゃね?」
とびきりの笑顔で私の頬を撫でる晶くんが最高に甘くて、調子が狂う。
「俺だけ見てろよ」
「うん!」
そう言うと私のくちびるにキスをしてくれた。
柔らかくて、優しいキスだった。
内田くん。
私、思うの。
よくチャンスは待っているものじゃないって、チャンスはつかむものだって。
そう言うけど、私はこう思うんだよ。
チャンスは気づくものだって。
私はあの時、チャンスに気づけてよかった。
一歩を踏み出すタイミング、間違えてなかった。
だから今の私がいる。
辛いこともたくさんあった。これからもたぶん悲しいことは起こるかもしれないけど。
私は歩みを止めない。
止まったら壁にはぶつからないかもしれない。だけどそのまま暗闇の中にずっといることになる。
明るい陽だまりの場所に出たいなら、歩き続けるしかないよね。
私は強くなった。
過去の迷ってる自分に声をかけるなら、私は迷わずこう言う。
『泣いてないでこっちおいで!未来には君の想像もつかないことが待ってる!だからーー
ここで待ってる』
-END-