陽だまりをくれたきみが好き。
「お前のとなりの席やだ、俺」
「私のセリフだし」
二人の会話が聞こえて来る。
元幼なじみってどういうことなんだろう?
今は幼なじみじゃないってこと?
なんで……?なにがあったの……?
幼なじみの関係が壊れるようなことがあったっていうことなのかな。
……なんか私、さっきからハテナばっかりだ。
わからないことだらけだ。
初めてのことだらけで、どうしたらいいのかわからない。
今までずっと一人でいて、こんな風に人と関わって来なかったから。
きっと私のコミュニケーション能力って、今時の小学生よりも低いよね。
……笑えないな。
「えっ、あの……なんですか?」
ふと強い視線を感じて下げていた目線を上げると、切れ長の目と視線がぶつかる。
じぃっと、私を見つめて来る内田くんに胸が跳ねて、固まった。
そ、そんなに見られると緊張するっていうか、なんというか……。
とにかく!
そんなに見ないでください……っ。