陽だまりをくれたきみが好き。


わかんないよ……。


わかんないことだらけだよ……。


どうして私はあんなに傷つけられないといけなかったの。


どうして?

私は悪いことしてないよ……。


どうして私は

いじめられていない今も、傷ついているんだろう。



「おい」



かけられた声。


ぎゅっと、スカートの上で手を握りしめていたのをはっと解く。


うつむけていた顔を上げると、そこには目をそむけたくなるような綺麗な顔をした内田くんが私の顔を覗いていた。


……眩しいひとだ。



「……?」



首をかしげると、彼はすこしだけ視線を私から横にずらして、机の上にあんパンを置いた。


……えっと……?



「これはいったいなんでしょう……?」


「お前、弁当なくてお腹空いてんじゃねーのかなって」



あ、えっと……。


もしかして、私が内田くんにお弁当をあげたから、私が食べるものがなくて困っているんじゃないかって心配してくれたってこと……?


私のために、これをわざわざ購買から買って来てくれたの……?


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