陽だまりをくれたきみが好き。
みんなと同じように、友だちとお話して
みんなと同じように、恋人と手を繋いで
……私も、キラキラな笑顔で笑いたい。
「うん。じゃあ俺は川口のそばで、その手伝いをする」
「…っ……」
「約束。川口が笑えるように」
早瀬くんが私の頭に手を置いて、撫でてくれる。
それがすごく嬉しくて、安心して。
……心がすこし軽くなる。
すこしずつで、いいんだよね。
私も、変わる。
早瀬くんといろんな話をしよう。
狭く、暗かった世界が、一歩を踏み出せば明るくなるように。
立ち止まらない勇気が欲しい。
過去の私に「生きてて良かったよ」って、言ってあげたいような、そんな気分。