陽だまりをくれたきみが好き。
未来には私のことを真っ直ぐ見てくれる人がいるよ。
私のことを好きだと言ってくれる男の子がいるよ。
……すごい奇跡みたいな出会いが待ってるよ。
だから、頑張って生きてね。
そしたら私のことを支えてくれる人に出会えるからね。
……過去の私に、言ってあげたい言葉たちは温かくて少しだけ泣けた。
「川口ー!俺トイレ行ってるから待ってて!」
その日の昼休み。
早瀬くんの言葉にクスッと笑う。
……お弁当を一緒に食べる約束、覚えていてくれてた。よかった。
忘れるような人じゃないってことは、もう知ってる。
だけど、やっぱり嬉しい。
「あの、内田くん……」
「なに」
「これ……よかったら……」
机の上に両手を組んで顔をうずめていた内田くんに声をかけると不機嫌そうなムッとした顔で起きあがる。
お弁当箱を差し出すと「なにこれ」と、眉間にシワを寄せた。