陽だまりをくれたきみが好き。
「今朝作り過ぎまして……内田くんのお昼にどうかなって……」
トクトク。
心臓の音が、よく聞こえる。
内田くんはお弁当箱を受け取ると「助かる」とだけ。
助かる……か。
……ちょっぴり心が踊った。
「お前のメシ、美味いんだよな」
「えへへ、よかった!」
「……お前さ、そうやってもっと笑ってろよ」
「え?」
「笑ってると……いや、なんでもない」
笑ってると……なに?
「いーから、行けよ」
「う、うん……?」
目線を外したままの内田くんに首をかしげる。
内田くんって、優しいよね。
ぶっきらぼうだけど、すごく温かい人。
目線も、口調も悪いけど、
中身はすごくいい人。
……明日もお弁当作ってあげたいな。
内田くんが、喜ぶなら。