陽だまりをくれたきみが好き。
「内田くん……」
「ん?」
「これ、また、お弁当、作って来たんだけど……」
カバンの中から、オレンジ色の包みに入れたオレンジ色のお弁当箱を内田くんに差し出す。
目を見開く内田くんが眉を下げて「ありがと」と、受け取ってくれた。
私にはこれぐらいしかできないけど、
内田くんの気持ちもよくわからないし
なにがあったのかも、知らない。
だけど、悲しんでるのはすごくわかったよ。
後悔してるのも、わかったよ。
そしてそんな内田くんを見て私はこう思うんだ。
……美味しいものを食べて、笑って欲しいなって。
お弁当、また作って来てて良かった。
また作ろうかな。
内田くんが笑ってくれるなら。