元殺し屋と、殺し屋

「何勝手に調べているのよ！」

「パートナーを調べるのは当然でしょう？」

「パート、ナー？」

「あなたのことですよ、ダークさん？」

「私・・・？」




私が、澪鵺の・・・ロンリネスの、パートナー？




「後日氷さんから詳しいことは聞くでしょうね。
それまでお待ちください？」

「どうして勝手に物事が進んでいるの？」

「勝手に？
人聞きの悪いこと、言わないでくださいよ。

この間、ボクらが初めて仕事をした日。
あの日から決まっていたんですよ。
ボクらがパートナーを組むことは・・・」

「決まっていた？」

「ご存知でしたか紅羽。
ボクに紅羽のことや沖島有咲のことを教えてくれた、情報屋を」

「誰なの・・・？」


「和泉氷ですよ」





氷さんが、情報屋？



確かに、言われてみれば、そうかもしれない。



氷さんは殺し屋の腕は、イマイチだと聞いたことがある。

それなのに何故、殺し屋組織の幹部でいられるのか。




情報屋だと言われれば、納得がいく。