元殺し屋と、殺し屋
「紅羽の監視係は、氷さんですよね?」
「そうだけど・・・」
氷さんは私が殺し屋時代の監視係であり、殺し屋でなくなった今も、保護者として関わりを持っている。
でも私は、氷さんがお金で左右される情報屋だとは、知らなかったけど・・・・。
「氷さんが紅羽とボクが組むことを了承すれば、いくら紅羽が拒否しても、パートナーは組まされるんです」
え・・・?
「ついこの間、氷さんは了承しました。
つまり、紅羽はボクのパートナーとして、殺し屋を続けるんです。
おわかりですね・・・?」
「氷さんが了承した!?
そんなの・・・嘘よ」
「言ったでしょう?
情報屋は、お金で左右される、ってね・・・」
・・・まさか!
「氷さんにお金を渡して、了承させたの?」
そんなわけない・・・と、
私は・・・
「そうですよ?」
信じたかった・・・・。