元殺し屋と、殺し屋
普通の?高校生活
私はスマホを取り出し、氷さんに電話。
『もしもしぃ?紅羽?』
「氷さん、おはようございます!」
『おはよう紅羽。
どうしたのぉ、こんな朝早く』
『ふわあ・・・』と電話口から、氷さんの欠伸が聞こえる。
氷さん、低血圧で朝弱い人だからね。
声も眠そう。
私からの電話で起きた感じかな?
「今日入学式なので」
『おぉ・・・そうか。
じゃ、頑張れよぉ』
プツンッと電話が一方的に切られた。
よほど眠いらしい。
この後二度寝するつもりか?
まあ、殺し屋は夜のお仕事だからね。
眠いのは当たり前か。
私もダークの時は眠かったし。
そういえば、これ一応持って行くか。
私が鞄に詰めたのは、黒光りする石がついたネックレス。
私がダークだった時、毎回つけていたもの。
ダークの証、みたいな感じかな。