元殺し屋と、殺し屋









「え?」



どうやら本人は気が付いていないみたいで、目をパチクリしている。

・・・意外に可愛らしい動作するじゃないか。

まぁ良いけどさ。

行動は自由だからね。



「洗面所行って鏡見てきなさい。
イケメンの顔が台無しだよ」

「は・・・はい」



首を傾げながら、澪鵺は洗面所へ向かう。

途中欠伸もしていた。

もしかして、寝ていないのか?



テーブルの上には、小さなパソコンが置かれていた。

もしかして、ずっとパソコンいじっていた?

澪鵺情報屋って言っていたし。

今の時代、情報屋ってパソコン使うよね?



「ひどいですね・・・。
ここまでひどいこと、なかったんですけど」

「下だけパンダみたいだよ。
ところで、寝てないの?昨日帰ってから」

「ええ、まあ。
というか、ここ最近寝てませんね」



「あはは~」と笑う澪鵺。



笑い事じゃないだろっ!と突っ込んだのは、私だけではないと思う。








< 162 / 285 >

この作品をシェア

pagetop