元殺し屋と、殺し屋







先生を部屋へ連れてきた。

現在の時刻は朝6時。

先生も、まだ眠そうだ。



「・・・」



先生、ボサボサ黒髪で眼鏡のかけていない澪鵺を見て、黙ってしまった。

カラコンも、勿論している。



「神崎くん、何したらこうなるんだい?」

「本とか読んでいまして・・・」

「こんなになるまで読まないこと!」

「ごめんなさい・・・」

「自由行動のあと、荷物を取りに一旦ホテルに戻る。
神崎くんは今日、部屋で寝てなさい」

「はい・・・」



先生は戻ろうとして、私を見て、目を見開いた。

どうしました?先生。



「どうしたんだ玉置。
目が半開きだぞ。
お前も寝不足なのか?」

「へっ?」



洗面所へ向かい鏡を見ると。

ぅわ・・・白目の半開きだ!

ある意味ホラーだぞ、私!

よく考えてみれば、視界も何だか狭いような・・・。

半開きのせいだったのか。



納得した途端、大きな欠伸が出た。








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