元殺し屋と、殺し屋
「神崎レンナ・・・。
紅羽、お前はこの名前を知っているはずだ」
「えっ・・・?」
「ついでに言えば、お前の親友、沖島有咲も」
「有咲も・・・?」
「俺は、神崎レンナの双子の兄だ」
双子・・・?
澪鵺は、何故今、そのことを話すの?
「紅羽」
「な、何?」
「俺はお前のことなんて、
大嫌いだ」
・・・えっ?
聞き間違い?
「お前のことは大嫌いだ」
・・・聞き間違いじゃない。
嘘偽りない・・・真実だ。
止まっていたはずの涙が、再び溢れ出す。