元殺し屋と、殺し屋
「紅羽、俺はお前のことを、憎んでいる」
大嫌いの後は、憎んでいる・・・か。
さ・・・さすがの私でも傷つくなぁ・・・。
「お前のこと、
いつか殺しにいくから」
「・・・ッ!?」
澪鵺に・・・殺される?
まぁ澪鵺殺し屋だもんね。
嫌うのは・・・当たり前かぁ。
殺したいと、思うのも・・・・。
「俺は紅羽を、ダークを殺すため、殺し屋になった」
「・・・」
「何故俺がお前を殺したいまで憎むか・・・考えてみろ」
「・・・」
「そして償え。
俺をここまで壊したお前の罪を・・・」
澪鵺は、話し中ずっと自分の手を当てていた壁から、手を離した。
スッと離れ、澪鵺は踵を返し、そのまま・・・
部屋を、出て行った。
バタンッ・・・・
この音は、
こんなに・・・
哀しい音だったんだ・・・・。