元殺し屋と、殺し屋
「あのね・・・。
澪鵺が、話してくれないの」
私は途中から泣きながら、澪鵺が笑わず、話しかけても返してくれないことを話した。
勿論、部屋での出来事は伏せた。
殺し屋とバレるわけには・・・いかないから。
「寂しいの?」
「うんっ・・・」
「辛い?」
「うんっ・・・!」
2人は私の頭を優しくなでながら、お互い顔を見合わせた。
「紅羽、神崎のこと好きなんだね」
花菜・・・?
何を言うの?
「その哀しみっぷりから見れば、初恋かな?」
知紗・・・。
お見事・・・。
「うんっ・・・私、澪鵺が好き・・・」
「告白したの?」
「した」
「はあ!?」
知紗、声がでかい。