元殺し屋と、殺し屋
「・・・神崎レンナを探すのか?」
「氷さん・・・何故それを?」
「澪鵺からつい先ほど電話がかかってきてな。
紅羽に神崎レンナのことを少しだけ話したと言われた」
「・・・」
「神崎レンナについて、どれぐらい知っている?」
「澪鵺の、双子の妹さんってだけです」
「・・・そう、か」
氷さんは近くにあった、常に氷さんが愛用する鞄を漁りだした。
「神崎レンナさんって、どんな人なんですか?」
「・・・」
鞄の中からファイルを取り出した氷さんは、目の前に置いた。
「!?」
「神崎レンナだ」
ファイルの中には、依頼書と、写真が貼られていた。
写真には、可愛い少女が写っていた。
銀色の、ランダムに巻いてある髪。
紫色の瞳の、二重の瞳。
雪のような、美しい肌。
華奢な体。
雪の女王の役とかやったら、完璧そうだなぁ。