元殺し屋と、殺し屋
真っ白い薬品の香り漂う広い病室にある、大きめのベッド。
そこで眠っているのは・・・
「澪鵺・・・?」
思わず名字で呼ぶのを忘れ、駆け寄る。
「澪鵺?澪鵺!
・・・何で・・・・?」
何故か涙が出てくる。
やっぱり私、澪鵺のこと好きなんだなぁ。
つくづく実感出来ちゃうよ。
「あら?」
後ろに立っていたのは、看護師さんらしき人。
「お見舞いの方かしら?
ごめんなさいねお邪魔よね?」
「あ・・・いえ、大丈夫です」
私の涙を見た看護師さんが、気遣ってくれた。
優しいなぁ。