元殺し屋と、殺し屋
ギギギギギ・・・とロボットのような動きをしながら、私は澪鵺を見た。
目がうっすらと開いていて、カラコンをしているのか、あの茶色い瞳が見えた。
よく見れば髪の色は黒髪。
ボサボサでは・・・ない。
もしかして、発見者こと恭真が?
何故かは置いておく。
「れい、や・・・?」
「・・・くしゃみ」
「へ?」
「変わって、ますね」
・・・聞かれてた?
・・・うわー・・・・。
恥ずかしいっ・・・。
「気にしないでって・・・ぶっ、ぶえーっくしょん!」
言っている傍から・・・。
「ハハ・・・」
「え、えへへ・・・」
笑いながら、世界が滲んでいく。
涙・・・また出ちゃう。
私は看護師さんに、澪鵺が起きたことを言うべきだろうけど、澪鵺に駆け寄る。