元殺し屋と、殺し屋
「おめでとうございます!はいこれ景品です!」
遊園地のスタッフさんらしい、ハイテンションなお兄さんに、景品をもらう。
しかしその景品は、お化粧品。
私お化粧したことないから、お礼に花菜と知紗にあげた。
「澪鵺!」
「ん?」
「ロンリネスの意味・・・」
「孤独、だけど?」
「澪鵺・・・」
「・・・よく泣くなぁ」
号泣し始めた私を見て、澪鵺は苦笑した。
「悪いんだけど、俺らちょっと別行動するわ!」
「おお!」
「じゃ、また後でなー」
皆と別れ、私たちはベンチに座った。
「・・・レンナを失って、俺は1人になったんだ。
氷さんもボス・・・恭真も、決して俺の味方じゃなかった。
その時に、つけたんだ・・・ロンリネスって」
「澪鵺・・・。
澪鵺は、今は違うよ。
私がいるもん・・・!」
「だから俺は殺し屋やめたの。
紅羽も恭真も総司もいるし。
俺は1人じゃ、ないから・・・」