元殺し屋と、殺し屋
「良いよ友達になっても」
「紅羽、だっけ?」
「そうだけど・・・。
良いの?友達になっても・・・・」
あれ・・・可笑しいな。
急に視界が揺れてきたぞ?
私・・・このまま死ぬの?
「おい紅羽。
アンタ、何泣いているんだよ」
「オッケーしたのに泣くなんて。
珍しいな」
あ、涙で視界が揺れたのか。
死ぬんじゃないんだぁ!
「私・・・友達いなくれ(て)・・・グス。
グスン・・・嬉ひ(し)いの・・・ヒック」
「鼻声で何言っているか聞こえないな」
「面白いなぁ、アンタ」
花菜にハンカチを渡され、涙を拭く。
「チーンッ」
「あ、紅羽!
おまっ、鼻をかむな鼻を!」
「花菜のハンカチびしょびしょー」
ねぇ、氷さん。
私、友達出来たよ!
普通の女子高校生になれたかな・・・・?