元殺し屋と、殺し屋
「玉置さんは、たこ焼きで良いのか?」
「良いよたこ焼きでも。
そういえば小松くん。
私のこと、“玉置さん”なんて堅苦しい呼び方しないで良いよ。
気軽に呼んじゃって?」
「じゃ、玉置で。
玉置は俺のこと、恭真って呼んでよ」
ニコッと、王子様スマイルを向けられる。
って・・・呼び捨て?
「良いの?」
「構わないよ、気にしないで。
相島さんも逢沢さんも、恭真って呼んでね」
今まで久保田総司に話しかけられ、嫌そうな顔を浮かべていた花菜と知紗だけど。
恭真に呼ばれた途端、凄く嬉しそうな表情を浮かべた。
「じゃぁ、カナって呼んで?」
「チサも!」
「よろしくね。花菜、知紗。
花菜と知紗だけ名前呼びだと可笑しいから、玉置のことも紅羽って呼ぶね」
「う、うん・・・わかった!」
あ~恭真、マジで王子様!
イケメンな上優しいなんて・・・完璧じゃないか!
・・・それに比べて。