元殺し屋と、殺し屋
その哀しみを乗り越えて、私は生きないと駄目なのに。
忘れられないし、乗り越えられないよ・・・・。
「プルルルルー」
あ、電話でないと。
悪い内容じゃないと良いな・・・。
てか、誰から電話なの?
「もしもし?」
『紅羽?今大丈夫?』
電話の相手は、氷さんだった。
「大丈夫です。
どうかしましたか?」
『どうだった?
紅羽が夢見てきた、花の高校生活は』
「良かったですよぉ。
早速友達出来ちゃいました」
『え?その格好で出来たの?』
「その格好で出来た?どういう意味ですか?」
『いや・・・何でもないよ』
何故か氷さん苦笑い。
三つ編み眼鏡に膝下スカートの、何が悪い?
初日だからか、友達100人は出来なかったけど。
初日にしては、良い出来栄えだと思うけど。