元殺し屋と、殺し屋
バーの扉が開く時鳴る、ベルの音がした。
私も氷さんも振り向いた。
入り口に立っていたのは、異世界の雰囲気を漂わせるような、不思議な見た目の男の子だった。
綺麗な銀色の髪。
美しい紫の瞳。
真珠のような肌。
すらりとした手足。
多分180センチはあると思われる。
・・・まるで、妖みたいだわ・・・・。
「・・・やっと来たか。ロンリネス」
ロンリネス?
英語だと思うけど・・・。
私英語苦手だから、わからないや・・・・。
「遅くなりました」
低く綺麗な声が響く。
この人、イケメンなのね・・・。
「まぁ、そんな所に立っていないで来い」
氷さんが呼ぶと、コツコツと靴音を鳴らしながら、ロンリネスは来た。