元殺し屋と、殺し屋











「先ほどから失礼なこと言って、申し訳ありません!
俺、緊張しちゃって・・・。

ダークさんが本当に来てくれるか朝から心配していて。
会えたので凄く嬉しかったんですけど、俺素直じゃないから、つい失礼なこと言って・・・」




ヘヘッと恥ずかしそうに笑うロンリネス。




・・・へ?へ?は!?




驚いて状況が読めず、慌てる私を見たロンリネスは、

スッと私の手を握った。




って、きゃあああああっ!




「ちょっ、あんっ、なにっ、手ぇ、つなっ、つないでいるのよっ!?」



正しくは「ちょっとあんた、何手ぇつないでいるのよ」なのに!

焦って日本語になっていないじゃないっ!!




「改めまして。
初めまして、ダークさん」



焦る私を気にせず、ロンリネスは自己紹介を始めた。

どこまでマイペースなんだこの男は。








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