元殺し屋と、殺し屋

元世界一と、現世界一














☆紅羽side☆





「お待たせしましたっ!」




え・・・遅かった。

もうちょっと早いと思っていたのに。

私が思うより、遠かったのかしら?




「じゃ、仕事行ってこい。
くれぐれも、死ぬんじゃないよ」



一瞬殺し屋の顔になった氷さんが、私と神崎を交互に見た。




「勿論よ」

「はぁい!」



子どものように元気よく返事した神崎と、

冷静に答えた私が、

バーを出て行く。










「・・・大丈夫かなぁあの2人。
・・・まぁ、まだ澪鵺の復讐劇は始まったばかりだから。
紅羽にも、危害は及ばないんだろうな・・・・。

クククッ・・・さて、どんなクライマックスを見せてくれるのかな?」





氷さんが呟いたのを、私は、

知 ら な い。









< 63 / 285 >

この作品をシェア

pagetop