元殺し屋と、殺し屋
元世界一と、現世界一
☆紅羽side☆
「お待たせしましたっ!」
え・・・遅かった。
もうちょっと早いと思っていたのに。
私が思うより、遠かったのかしら?
「じゃ、仕事行ってこい。
くれぐれも、死ぬんじゃないよ」
一瞬殺し屋の顔になった氷さんが、私と神崎を交互に見た。
「勿論よ」
「はぁい!」
子どものように元気よく返事した神崎と、
冷静に答えた私が、
バーを出て行く。
「・・・大丈夫かなぁあの2人。
・・・まぁ、まだ澪鵺の復讐劇は始まったばかりだから。
紅羽にも、危害は及ばないんだろうな・・・・。
クククッ・・・さて、どんなクライマックスを見せてくれるのかな?」
氷さんが呟いたのを、私は、
知 ら な い。