元殺し屋と、殺し屋
ボスにそのことを伝えると、喜んでいた。
紅羽はボスに挨拶に行った。
それ以来、会っていない。
ボスは人を見ると、殺したくなるらしいからね。
紅羽は何年も訓練を続け、殺し屋となった。
遂には、世界一の殺し屋にもなった。
僕には決してありえないこと。
それを紅羽は成し遂げたんだ。
ある時。
僕はボスから、ある少女を殺し屋にするよう頼まれた。
僕が殺しの技術を教えるのは抵抗があるから、世界一の殺し屋に頼もう。
僕は紅羽を呼び出し、少女と会わせた。
少女―――沖島有咲は、すぐに紅羽と仲良くなった。
引っ込み思案で大人しい有咲だから、積極的な紅羽と気が合うのだろう。
2人で仲良く出かけ、遊んでいる姿も多々見かけた。
僕のバーへ昼間来て、お喋りしていることもあった。
有咲は紅羽の特訓を受け、立派な殺し屋となった。
「これで復讐が出来る」と有咲は喜んでいた。
喜ぶ有咲を見つめる紅羽も、嬉しそうだった。
しかし有咲は亡くなった。
その犯人を探すべく、僕は情報を集めまくった。
その結果、
僕は犯人を突き止めた。