元殺し屋と、殺し屋
「氷さん。
俺が殺し屋になった目的はただ1つ。
ダークに復讐したいからです。
氷さん、俺の計画を手伝ってください。
あなたのその、情報屋の能力を使って」
澪鵺はキャリーケース5つ分にたっぷり入った万札を、僕にに渡してくれた。
「・・・出来る限りのことはしよう。
しかし、僕は誰の味方にもならない情報屋だ。
いつ澪鵺を裏切るかはわからない」
「構いませんよ」
「交渉成立だ」
僕は澪鵺からお金をもらい、情報を売った。
しかし。
僕は誰の味方でもない。
お金が多い方へ動く。
決して味方ではないよ。
わかっているよね、澪鵺は。
わかっていないのは、紅羽。
有咲は早々に気が付いたらしいけど。
紅羽にも忠告したみたいだけど、紅羽は無視。
その“無視”が、
どんな結果を生むのかな?
そして。
澪鵺の復讐劇は、
どんなクライマックスを見せるのかな・・・・?