元殺し屋と、殺し屋








「はいはいは~い!オレから提案でぇす!」



いかにも馬鹿そうな声、久保田くんだ。




「お互い、1番最初に勝った人、2番目に勝った人、負けた人で別れねぇ?
1番目は1番目同士でさ」



はい?何それ。

そんなの、賛成する人なんていないよ。



「へぇ、たまには良いこと言うじゃん」

「久保田の言う通りにしよー」

「花菜チャン知紗チャン、良い加減、オレのこと総司って呼んでよォ」




え、賛成する人いたし。

皆から名前で呼ばれない久保田くん、少し可哀想。

まぁ、呼ばないけど。




「じゃ、トランプ開始ィ!」



楽しそうな久保田くんの合図で、私たちは開始する。

間もなく来るって言っていたから、早めにする。





どっちにしても、男子と一緒か。

正直、澪鵺とはなりたくないな・・・。








< 97 / 285 >

この作品をシェア

pagetop