元殺し屋と、殺し屋
「はいはいは~い!オレから提案でぇす!」
いかにも馬鹿そうな声、久保田くんだ。
「お互い、1番最初に勝った人、2番目に勝った人、負けた人で別れねぇ?
1番目は1番目同士でさ」
はい?何それ。
そんなの、賛成する人なんていないよ。
「へぇ、たまには良いこと言うじゃん」
「久保田の言う通りにしよー」
「花菜チャン知紗チャン、良い加減、オレのこと総司って呼んでよォ」
え、賛成する人いたし。
皆から名前で呼ばれない久保田くん、少し可哀想。
まぁ、呼ばないけど。
「じゃ、トランプ開始ィ!」
楽しそうな久保田くんの合図で、私たちは開始する。
間もなく来るって言っていたから、早めにする。
どっちにしても、男子と一緒か。
正直、澪鵺とはなりたくないな・・・。