いまさら、私たち。
政美「…どうしたの?急に真っ赤になって…」

蓮「…いや、なんでもない…」

政美「……?」

結局私は蓮くんの赤面の理由が分からぬまま帰宅した。

━─━─━─━─━─

政美「…はぁっ…」
湯船につかると、思わず溜息がでた。

桃花が彼氏とうまくいかなくて悩んでることに気がついてあげられない自分。

蓮くんのヤキモチに、気がついてあげられない自分。

政美「私って…無神経なのかな。」

母「ちょっと政美ー、長風呂しすぎよ‼︎」

政美「あーゴメンゴメン、もう出るから!あーサッパリ‼︎」

お風呂から上がった私の第一声は、決まっていつもコレ。

政美「いよおーっし、勉強するぞぉっ‼︎」

自分にカツを入れるために大声を張り上げる私。

実は…そう、もうすぐ期末試験なのだ。

政美「ともかく学年2位、女子1位の成績を維持して……それで…試験が終わったら……」

そう、待望の夏休み。

政美「夏休みになったら、絶対に蓮くんと…キスより先に進むんだぁ‼︎
だから今がんばるぞっ、落ち込んでなんていられないっ‼︎」
< 11 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop