いまさら、私たち。
祐介は学年一…イヤ、学校一のモテ男といっても過言じゃない。他校の女子の間でもすごく有名だ。

私の彼氏の蓮くんもかなりモテるけど、祐介には張り合えないかもしれない。認めるのが悔しいけど、事実だから仕方がない。

政美「ほっんとさー、うちの学校の女子は祐介のなにがそんなにいいんだろ。
あんたなんて不特定多数と付き合って、毎日毎日違う女の子とデートしては朝帰りするゴミ男なのに」

祐介「俺のいいとこ?顔だろ」

桃花「うっわ寒ッ‼︎
政美「ねー、キモッ‼︎」

祐介「…てめぇら…ムカつくな」


政美「まあたしかに、私は容姿の美しさでは祐介に全くかなわないよ。
だからって人間性はあんたよりマシだし、あんたみたいな男に説教されたくないし、もうどっか行け‼︎」

祐介「あーはいはい、つか俺は政美に用があって来たんじゃねーの。
俺は今、桃花に用が…あるんだよね(キラーン)」

凍りつく、政美と桃花。

政美「まっ…まさか祐介、いくら桃花が可愛いからって…幼馴染に手出す気じゃ…」

祐介「ちっげえよまさか(笑)俺、幼馴染は恋愛対象外だもん(笑)」

政美「当たり前でしょ‼︎私が桃花を守るんだから‼︎桃花が危ないときは、私がたすける‼︎」

祐介「助ける?じゃあさ、お前も桃花に相談するばっかりじゃなくて、桃花の話聞いてやったら?」

政美「……え?」

祐介「ま、俺はもう自分の席戻るわ。じゃーな。」

立ち上がり、その場を離れてゆく祐介。

政美「桃花、今のってどういう意味…?」
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