いまさら、私たち。
政美「どうしたの、桃花?最近なんか悩んでるの…?」

桃花「あ…うん。まあ…」

政美「そうだっ…たんだ…」

桃花「うん実はね、おとといから彼氏が無愛想で。メールや電話も無視されちゃうしさ…」

政美「えっ…」

それって…すごく、不安になるよね……。

桃花「私、なんか酷いこととかしちゃったかなって…で、祐介に相談したんだ。」

政美「えっ祐介に?祐介…だけに?」

桃花「うん。男の人の気持ちなんて、女の子には分からないでしょ?だからどういうことで彼氏は彼女に腹を立てるのかとか、色々聞いてみたんだ」

政美「そっ…か…」

桃花「ほらあいつもさ、中学の頃はチャラ男じゃなかったじゃん?ちゃんとした恋愛経験もあるのかなと思って相談したの」

政美「…へぇ……」

桃花「まっでもやっぱり、相談する相手間違えちゃったな。あいつ本当に、毎日違う女と寝てるからね」

政美「…。」

桃花「…政美?」

政美「…ごめん、気がついてあげられなくて。桃花のほうが辛いよね…」

桃花「ううんっ、そんな‼︎私こそ、言わなくてゴメンね。友達にも家族にも言いづらくて…」

そうこうしているうちに、昼休みはあっというまに終わってしまった。
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