いまさら、私たち。
私と祐介の、ほんとの関係。

蓮くんのホンネ。

蓮「政美、帰るよ。」

また今日も、いつもみたいに笑顔で待っていてくれる蓮くん。

政美「うっ、うん‼︎」

返事をしながらも、廊下で手を繋ぐことに戸惑っていると…

蓮「そんなに恥ずかしいなら、外に出てからつなごっか?」

蓮くんの言葉が優しくて、私はホッとした。

校門まで向かう途中、うちの担任(畑山先生)と学年主任(中田先生)に話しかけられた。

担任「おっ、うちのクラスの学級委員コンビ‼︎一緒に帰るのか?」

蓮「あっ、はい。」

担任「そうかそうか、仲良いな‼︎」

主任「畑山先生もいいですねえ、こんなに成績のいい生徒が2人もいて」

担任「いやーあはは」

主任「とくに蓮くんは色んなコンクールでの入選も多いしうちのクラスに欲しいくらいだよー」

蓮「いやそんな、僕なんて全然…」

担任「ていうかお前ら、本当にいつも一緒に帰ってるよな。まさか付き合ってんのか?(笑)」

政美「…えっ…」

蓮「…はい、付き合ってます。」

政美「ちょっと蓮くん‼︎」

蓮「なんで隠す必要があるの?校則違反でもないし、やましいこともなにもないし、堂々と付き合ってるんだし」

政美「……それはっ…」
そうだけど…はずかしいんだもん。

主任「いやー知らなかった、この2人が‼︎」

担任「俺も今、冗談のつもりで…(笑)」

主任「でもこの2人なら、高校生らしい爽やかなお付き合いなんでしょうね。」

担任「そうだな、2人とも信頼がおけるからな。先生も安心だけど、くれぐれもハメはずすなよ。」

蓮「はい、もちろん。」

主任「あそうそう政田、お前の幼馴染の…たしか、佐久間桃花と、橘祐介、だっけか?」

政美「桃花と祐介が、なにか?」

主任「あいつらは学年全体を見ても外見が派手ですぐ問題起こしそうだからなー、気をつけてくれ」

担任「そうだな政田、お前が佐久間と橘を見張ってくれないか?よろしくー(笑)」

担任と主任はそんな言葉を残して去って行った。

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