ずっと[短編]
3.帰宅
 あたしと拓はマンションの前で車を降りた。

 そして、送ってくれた姉にお礼を言う。

 あたしたちは数日前からここで暮らしている。

 これから二人で過ごす、新居となる場所だった。


 エレベーターを降り、あたしは家の鍵を開けた。



 するとあたしの目の前にさらっとした髪の毛をした女性が立っていた。



 少女といっても過言でない、あどけなさの残る可愛い女の子。


「お帰りなさい」



 彼女は笑顔でそう答えた。
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