ずっと[短編]
 それはもちろんそうだ。

 だって彼女が命を落としたあの日から、あの子はあたしたちと一緒にいる。

 大げさな表現でもなく、本当に彼女は一緒にいるのだ。



 彼女がその気になれば、


 お風呂に入っているときも

 夜眠るときも

 昼間買い物に出かけたときも

 拓が仕事をしているときも


 彼女はあたしたちの傍にいる。



 二十四時間誰かに生活を監視されているなど、考えられない。
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