(仮)恋の幻想曲
「ごめんね、奈々ちゃん。急いでたからエレベーターあるの忘れちゃったんだ」
「うぅ…」
そんなキラキラした瞳で見つめられたら私、抱き締めたくなる!
「あれ、廊下で何やってるんだ?」
またまた新キャラか。
でもカッコいい。笑顔で爽やかで…爽やか系イケメン。
「りっ君おはよー」
「おはよう雛太、暦に紫苑と……」
当然ながらイケメンは私の前で止まった。
だって名前知らないからね。
「私は蔵橋 奈々生です」
「お前が暦の姉か!
初めまして、辻本 理皇だ」
満面の笑顔で手を差し伸ばされたけど掴めずにいる私。当然、相手も不思議がる。