裏腹な彼との恋愛設計図

センチメンタル・カウンター



ミライトホーム御用達の欧風カフェバーで、今夜は別の仲間とカウンター席に並んで座っている。

私の右隣に翔吾くん、左隣に朝海。

後ろでダーツを楽しむ人達の声を聞きながら、私達はそれぞれのグラスを手に乾杯した。


「久しぶり……っつーか、こうやって三人で飲むのって初めてか?」

「そうかも! だいたい大勢で集まってたもんね」

「何で私が翔吾と飲まなきゃいけないのよ……」


笑い合う私と翔吾くんとは正反対に、朝海は気怠そうに頬杖をついている。

翔吾くんと再会したその日、仕事が終わってから朝海に連絡した。

その時もそうだったけれど、朝海は彼と会うのはまったく乗り気じゃないらしい。


「何が不満なわけ? 別にこの後ヤらせろって言ってるわけじゃねぇだろ。ま、朝海の身体ならいくら抱いたっていいんだけど」

「そーいうこと言うから嫌なのよ!」


しれっと言い放つ翔吾くんに、キーッと怒る朝海。

間に挟まれた私は苦笑いするしかない。

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