裏腹な彼との恋愛設計図
静かにコーヒーを飲む俺に、ムッと頬を膨らませる杏奈。
こんなやり取りも昔と変わらなくて、ほんの少しだけ楽しいと思ってしまう自分も否めない。
「……まぁいいわ、雑談はまた後で。とりあえず本題ね」
結局後でするのかと思いつつ、ストローで抹茶ラテを吸い上げてから、話す体勢に入る杏奈を見据える。
「最近、あたしもよくミライトホームの新科店に行くから知ってるんだけど、そこのプランナーさんが転職するらしくて新人の女の子を採用したの。
でもいざ任せてみたら、お客様からクレームが来たり、大工さんと衝突したりでうまくいかないらしいのよ」
「何でそんなヤツ雇ったんだ?」
「性格はいいコなんだよ。あたしも話したことあるけど愛想はいいし。ただ、資格取って間もないみたいだし、まだ自分の意見をハッキリ言えないところがあるんじゃないかな」
たしかに、それは一理あるだろう。
インテリアプランナーの資格を取るためには実務経験が必要だが、それがあったからと言って、実際自分に担当を任されてうまくやれるとは限らないからな。
こんなやり取りも昔と変わらなくて、ほんの少しだけ楽しいと思ってしまう自分も否めない。
「……まぁいいわ、雑談はまた後で。とりあえず本題ね」
結局後でするのかと思いつつ、ストローで抹茶ラテを吸い上げてから、話す体勢に入る杏奈を見据える。
「最近、あたしもよくミライトホームの新科店に行くから知ってるんだけど、そこのプランナーさんが転職するらしくて新人の女の子を採用したの。
でもいざ任せてみたら、お客様からクレームが来たり、大工さんと衝突したりでうまくいかないらしいのよ」
「何でそんなヤツ雇ったんだ?」
「性格はいいコなんだよ。あたしも話したことあるけど愛想はいいし。ただ、資格取って間もないみたいだし、まだ自分の意見をハッキリ言えないところがあるんじゃないかな」
たしかに、それは一理あるだろう。
インテリアプランナーの資格を取るためには実務経験が必要だが、それがあったからと言って、実際自分に担当を任されてうまくやれるとは限らないからな。