裏腹な彼との恋愛設計図
「そういえば……柊さん、三好くんを知っていそうなこと言ってたな」
今、ふと思い出した。
キスの衝撃が大き過ぎて忘れていたけど、あの時の柊さんは気になる発言ばかりしていたっけ。
「知ってる? 何で、同じ高校出身とか?」
「それは聞いたことないからわかんないけど……」
朝海と一緒に首を捻る私。
ただ、私がミライトホームに入社して柊さんに初めて会った時、“三好くんと一緒だ”って思ったことがあるの。
「あのね、今まで全然気にしなかったんだけど、三好くんと柊さんって──」
二人の雰囲気以外に、ある一つの共通点があることを伝えようとした時。
きゃあ、と小さな黄色い悲鳴が聞こえてきた。
まるで芸能人かアイドルでも見たかのような、女性のはしゃぐ声。
朝海と同時に視線を会場の中央に向けると、他クラスだった女子達が、何かを見て口元に手をあてている。
彼女達の視線を追うと、すらりとスタイルの良いスーツ姿の男性が人の間からかいま見えた。
どうやら彼を見て声を上げたらしい。
今、ふと思い出した。
キスの衝撃が大き過ぎて忘れていたけど、あの時の柊さんは気になる発言ばかりしていたっけ。
「知ってる? 何で、同じ高校出身とか?」
「それは聞いたことないからわかんないけど……」
朝海と一緒に首を捻る私。
ただ、私がミライトホームに入社して柊さんに初めて会った時、“三好くんと一緒だ”って思ったことがあるの。
「あのね、今まで全然気にしなかったんだけど、三好くんと柊さんって──」
二人の雰囲気以外に、ある一つの共通点があることを伝えようとした時。
きゃあ、と小さな黄色い悲鳴が聞こえてきた。
まるで芸能人かアイドルでも見たかのような、女性のはしゃぐ声。
朝海と同時に視線を会場の中央に向けると、他クラスだった女子達が、何かを見て口元に手をあてている。
彼女達の視線を追うと、すらりとスタイルの良いスーツ姿の男性が人の間からかいま見えた。
どうやら彼を見て声を上げたらしい。