裏腹な彼との恋愛設計図
「よーし、やるぞー!」

「その気合いは朝入れろよ」

「ひぁっ!?」


厳しいツッコミにビクッと身を縮める私。

振り返ると、パーティションから姿を現した呆れ顔の柊さんが。

えぇー、たった今柊さんを見返してやろうと思ったところなのに!


「柊さん……! まだいらっしゃったんですね」

「悪いか」

「いぃいいえ! そんな悪いだなんて一ミクロンも思ってな──」

「お前嘘つくのヘタ過ぎ」


黒いオーラを纏いながらこちらへ近付く彼は、まだ長机の上に並べられたニュースレターを見下ろす。


「カンヅメでも終わらなかったか」

「えぇ、見ての通りで……」

「最初から鈴森にそこまで期待してないが」


ザクッ!と頭を斧で叩き割られた気分。

ヒドい、酷すぎます……。


「まだやってくつもり?」

「あ、はい……中途半端は嫌だから」


内心さめざめと涙を流しながら作業を再開させると、向かい側から柊さんも同じく用紙を一枚ずつ取り始める。

……え? もしかして、手伝ってくれるの?

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